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ピラティスインストラクター資格の種類は?おすすめ資格7選も紹介

公開日2024.6.17

近年ピラティスリフォーマーレッスンのブームと共に、注目を集めているピラティスインストラクターには数種類の資格があります。インストラクターとして活躍するためには、ピラティスの指導技術と、体の知識を証明する資格を取得するのが効果的です。この記事では、ピラティスの資格の種類とそれぞれの特徴を詳しく解説します。目指すインストラクター像に最適な資格の選び方を知りたい方は、ぜひご覧ください。

ピラティス資格の種類は大きく分けて3つ

ピラティスインストラクター

ピラティスインストラクター向けの資格は、以下の3つに分けられます。

  • マット資格

    ・ピラティスマット、もしくはヨガマットで行う
    ・場所を選ばずどこでもレッスンを行える
    ・プロップス(ローラー・ピラティスリング)を使ってレッスンをすることも多い
    ・オンラインレッスンを行うこともできる
    ・オンラインで資格取得できるスクールもある

    マシン資格

    ・リフォーマーを使用するレッスンが多い
    ・資格取得のためには通学で取得する場合がほとんど
    ・パーソナルレッスンにとても有効

    コンプリヘンシブ資格

    ・マットとすべてのピラティスマシンマシンを使用して指導できる
    ・資格取得に時間と費用がかかる
    ・就職に有効
    ・しっかりした指導力を身につけられる

  • マット資格

    マットピラティス資格ではエクササイズのムーブメント(動き)や呼吸との連動、指導方法など、ピラティスの基礎をしっかり学べます。スタジオ以外でも、どこでもレッスンができるようになるのが魅力です(パークピラティスやビーチピラティスもできます!)。オンラインレッスンもできるようになります。マシンを必要としないためオンラインでの取得も可能です。マット上でフォームローラーやボールを使用して、強度を上げたり下げたり。幅広いクライアントに対応できます。基礎資格として多くのインストラクターが取得しており、他のピラティスを学ぶ土台となります。

  • マシン(リフォーマー)資格

    マシンピラティスは、ピラティス専用の器具を使うピラティスです。マシンにはベッドにスプリングをつけた「リフォーマー」「キャデラック」、コンパクトな「チェア」などがあります。自重をマシンに預けてインナーマッスルを動かし、姿勢を整えるエクササイズを行えます。それぞれのマシンの特徴を理解し、マシンを使用した指導方法を学ぶので、マット資格よりレベルが高い指導力を身につけられます。

  • コンプリヘンシブ(マット&マシン)資格

    「コンプリヘンシブ」資格は、マットとすべてのピラティスマシンを使い指導できる資格です。フィットネスクラブのグループレッスンやパーソナルレッスン、マシングループレッスンなど、幅広いレッスンを担当できるため、就職に有利です。また、複数のマシンを使えることで、クライアントの多様な症状や要望に多方面からアプローチできます。時間と費用はかかりますが、ピラティスインストラクターを目指すならコンプリヘンシブ取得を目指していただきたいです。

ピラティス資格スクールを選ぶときに確認すべき5つのポイント

ピラティスインストラクター
ピラティス資格スクールが多くて迷っていませんか?スクール選びのポイントを解説します。

・自分のキャリアに合うメソッドかを確認する
・資格取得の日程や時間を確認する
・認定資格かどうかを確認する
・受講方法を確認する
・資格取得の難易度を確認する

これらのポイントを参考にして、自分に合ったスクールを見つけましょう。
  • 自分のキャリアに合うメソッドかを確認する

    ピラティススクールにはさまざまなメソッド(方法論)があり、得意分野を持っているスクールもあります。自分に合ったものを選択したほうが、違和感なくコースに参加できます。と言っても、始める段階では細かなことを気にしなくて大丈夫です。 だいたい、こんなことを確認してみてください。

    解剖学、運動学を学ぶクラスが充実している

    初心者、ピラティス未経験者におすすめ。既に学習経験がある方には復習としておすすめ

    フィットネス、ダンサーに強い団体

    動きにフォーカスする傾向があるため、全体的に運動量が多い。フィットネスクラブでレッスンを持ちたい方におすすめ。

    リハビリテーションに力を入れている団体

    解剖学・運動学をしっかり学習することが求められる。高齢者指導やリハビリに興味がある方におすすめ

    どのような人が参加してるか

    医療従事者(理学療法士や柔道整復師が多い)の生徒が多いスクールの場合、授業で初心者は質問しにくい環境かもしれないので、初心者にはおすすめできない。

  • PMA加盟団体かどうか

    ピラティスの国際教育団体PMA(Pilates Method Alliance)に加盟しているスクールをおすすめします。PMAは世界で最も歴史ある団体で、高い教育レベルの水準を設定し、安全で効果的な指導の普及に取り組んでいます。ヨガのRYY200のような位置づけです。スクール選びに迷ったら、まずPMA加盟スクールを選ぶと良いでしょう。そして、マシンコースまであるスクールであること。マットエクササイズからマシンエクササイズまでの展開に整合性があり、メソッドが確立されているため学びやすいです。近年、PMA加盟のスクールは多くありますが、一つの目安になります。特に日本国外で活動を考えている方にはPMA加盟団体を強くおすすめします。

  • 難易度

    実は、学ぶピラティスのエクササイズはどのスクールでもほとんど同じなんです。優れたインストラクターになるかどうかはエクササイズの理解度にかかっています。その理解度を左右するのが認定試験の難易度、つまり試験の有無と形式です。授業出席のみで資格を発行するスクールもあれば、授業後に試験や課題を課すスクールもあります。課題には数十時間のレッスン受講や見学、指導練習などが含まれます。資格取得に必要なプロセスを確認し、どのように時間を調整できるか事前に考えましょう。授業終了後すぐに認定証を取得できるスクールもありますが、難易度の高いスクールで基礎を固め、指導力を身につけることもおすすめです。

  • 資格取得の日程や時間

    働きながらや育児・家事をこなしながらピラティス資格を取得するには、スケジュールや時間を事前に確認することが大切です。特に小さなお子さんがいる場合、家族の理解と協力が大切です。資格取得のための時間を確保できるか考慮し、申し込みを決断しましょう。決めたら、様々なタイプのピラティスレッスンを試してみてください。スタジオに通うのが難しい場合は、オンラインピラティスも一つの選択肢です。

  • 受講方法

    ピラティス資格を取得する受講方法を3つ紹介いたします。

    通学

    ・講師に直接指導を受けられる
    ・タクタイル(クライアントの動きを触って修正する)感覚を体験できる
    ・比較的受講料は高い
    ・受講生同士のコミュニティができる

    オンライン

    ・近くにスタジオがなくても参加できる
    ・比較的、受講料が安い
    ・移動時間が抑えられる
    ・対面レッスン、グループレッスンが不得意になる

    ハイブリッド(通学&オンライン・動画)

    ・受講料は通学とオンラインの間
    ・移動時間を抑えられる
    ・動画学習の場合、疑問点をタイムリーに講師への質問できない

ピラティス資格のなかでもおすすめの種類2選

ピラティスインストラクター
ピラティス資格を取得できるスクールはインターネットで多く見つかり、どれを選べばよいか迷ってしまいます。すべてのスクールを調べるには時間がかかり、実際に話を聞いてもよくわからないことが多いですよね。そこで、おすすめの2つのスクールをご紹介します。

これらのスクールのおすすめ理由は、

① ピラティスの自己練習(復習)が無料でできること
② 資格取得後のお仕事紹介サポートが受けられること
③ 開催会場と開催数が豊富であること
④マシンコースまであること

などがあげられます。
ほかにも素晴らしいスクールはありますが、コースの開催頻度が少ない場合もあります。インストラクターデビューを目指す方には、この2つのスクールから選ぶと間違いありません。
  • Balanced body

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    Balanced body
    特徴 Balanced Bodyは、約50年の最も歴史あるピラティスマシンメーカーが作り上げた教育プログラム。ピラティスマットからすべてのピラティスマシン、幅広くコースを展開、総合的な指導力を身につけるコースを提供しています。世界中で多くのインストラクターが利用しています。
    コース形態 マット資格 ムーブメント プリンシプル(動きの原則)
    マット 1
    マット 2
    マット 3(プロップス)
    リフォーマー資格 リフォーマー 1
    リフォーマー 2
    リフォーマー 3
    コンプリヘンシブ資格 上記すべてのコース
    トラピーズテーブル(キャデラック)
    チェア
    バレル
    料金 マット 38万円
    リフォーマー 45万円
    コンプリヘンシブ 93万円
  • BASIピラティス

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    BASIピラティス
    特徴 創設者ラエル・イサコウィッツの豊富な経験と独自の教育方法論をもとにした35年の歴史あるスクールです。日本最大級のピラティススクールとして、これまでに8,000名以上の卒業生を輩出してきました。
    コース形態 コンプリヘンシブ資格を目指す方 2つのコースを受ける必要があります。
    ①「ファンデーションコース」
    ・マットエクササイズ(初級~上級まですべて)
    ・マシン(リフォーマー・キャデラック・チェア・バレル)エクササイズの初級~中級
    ②「グラデュエイトコース」
    ・マシン(リフォーマー・キャデラック・チェア・バレル)エクササイズの中級~上級
    マット資格を目指す方 「マットコース」
    もしくは 「マットオンラインコース」
    料金 コンプリヘンシブ(合計99万円) ファンデーションコース:55万円
    グラデュエイトコース:44万円
    マット 35万円
    マットオンライン 29.8万円

ピラティス資格の種類に関するよくある質問

ピラティスインストラクター
ピラティス資格の種類に関するよくある質問に回答します。

資格のなかでも世界的に有名な種類は?
資格はどのくらいの期間で取得できる?
資格がなくてもピラティスインストラクターはできる?

  • ピラティス資格のなかでも世界的に有名な団体は?

    世界的に有名なピラティス団体は国によって異なりますが、歴史と信頼のある団体として以下のものがあります:Balancedbody・BASI・Polestar・PEAK・STOTT

    ピラティス資格はどれくらいの期間で取得できる?

    マット資格は3~6ヶ月、マシン資格は1年くらい。コンプリヘンシブ(マット+マシン)はスタートから1年半~2年で取得できたら優秀です。

  • 資格がなくてもピラティスインストラクターはできる?

    結論から言うと、資格がなくてもピラティスインストラクターになれます。国家資格は不要です。しかしながら、資格がないとインストラクターとして仕事に就くことがなかなか難しいです。多くのインストラクターは指導者資格を持っています。初心者や未経験者はピラティスを学び始めることから始め、資格を取得しインストラクターを目指すことをおすすめ します。誰でもなれる魅力的な仕事です。

自分にあった資格を選んで、インストラクターとして輝こう!

注目されているピラティスインストラクター、インストラクターになるためには、指導力と体の知識を学び、スキルを証明する資格取得が効果的です。
資格は主に3つに分けられます。

マット資格:基礎を学び、スタジオ外やオンラインでもレッスン可能。多くのインストラクターが取得。
マシン資格:専用マシンを使い、高い指導力を身につける。
コンプリヘンシブ資格:マットとマシンの両方を指導でき、幅広いレッスンが可能。就職にも有利。

適切なスクール選びと学ぶ姿勢で、初心者でもプロとしてインストラクターとして活躍できますよ!

この記事を書いたのは…

  • 奥畑 奈美

    Writer

    奥畑 奈美

    株式会社ZENPLACE、年間200本の講座を運営するアカデミー事業部にて、ピラティスやヨガ、ボディワークに関するセミナーの企画、運営に携わり多くの講師・インストラクターと交流。 ピラティスとwell-beingの普及に尽力、専門誌にも寄稿。幅広い知識で多方面から最新の健康情報を発信し続けています。